過去問精選100 問 全探索:bit全探索【Python解答例】
こちらの記事で紹介されている初中級者が解くべき過去問精選100 問を続けて解いていきます。
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この記事は全探索:bit全探索編です。
bit全探索を初めて学習しました。
基本的な部分は理解したつもりなので頑張って解いていきます。
ALDS_5_A - 総当たり
問題文
長さ n の数列 A と整数 m に対して、A の要素の中のいくつかの要素を足しあわせて m が作れるかどうかを判定するプログラムを作成してください。A の各要素は1度だけ使うことができます。
数列 A が与えられたうえで、質問として q 個の mi が与えれるので、それぞれについて "yes" または "no" と出力してください。
解答例
n = int(input().strip()) a = list(map(int,input().split())) q = int(input().strip()) m = list(map(int,input().split())) sum_alist = [] for i in range(2 ** n): # (※1) sum_a = 0 for j in range(n): if (i >> j) & 1: # (※2) sum_a += a[j] sum_alist.append(sum_a) for i in range(q): if m[i] in sum_alist: print("yes") else: print("no")
解説
数列Aから作れる数字をbit全探索を用いてsum_alistに格納していきます。
(※1)で0~2^nの数字(例として5)を作成します。
(※2)では(※1)で作成した数字(例として5)の2進数を(5の2進数 = 101)を右シフトしています。
j = 0 のとき…101はシフトしない。101の一番右が1なのでifの条件はTrueとなり、sum_aにa[0]を足す。
j = 1 のとき…101は1回右シフトし10となる。10の一番右が0なのでifの条件はFalseとなる。
j = 2 のとき…101は2回右シフトし1となる。1の一番右が1なのでifの条件はTrueとなり、sum_aにa[2]を足す。
上記を繰り返すと数列Aの要素のすべての足しあわせかたを試すことができ、その数値はsum_alistに格納されます。
あとはmがsum_alistに含まれているか (初めて使いましたが)in を用いて確認し、結果を出力すればOKでした。
ABC128 C - Switches
問題文
on と off の状態を持つN個の スイッチとM個の電球があります。スイッチには1からNの、電球には1からMの番号がついています。
電球iはki個のスイッチに繋がっており、スイッチsi1,si2,...,sikiのうち on になっているスイッチの個数を2で割った余りがpiに等しい時に点灯します。
全ての電球が点灯するようなスイッチの on/off の状態の組み合わせは何通りあるでしょうか。
制約
・1≤N,M≤10
・1≤ki≤N
・1≤sij≤N
・sia≠sib(a≠b)
・piは0または 1
・入力は全て整数である
解答例
n, m = map(int,input().strip().split()) s_list = [] for i in range(m): array = list(map(int,input().split())) array.pop(0) s_list.append(array) p = list(map(int,input().strip().split())) ans = 0 for i in range(2 ** n): # スイッチON/OFFパターン can = 1 for j in range(m): # 各電球のループ num_on = 0 for k in range(n): # 各スイッチのループ if i >> k & 1 and k + 1 in s_list[j]: num_on += 1 if num_on % 2 != p[j]: can = 0 if can == 1: ans += 1 print(ans)
解説
N個のスイッチとM個の電球があり、電球iにはki個のスイッチにつながっています。
ki個のスイッチのうちONになっている個数を2で割った余りがpiと一致すれば点灯し、すべての電球が点灯するスイッチON/OFFの組み合わせを求めます。
3重ループで電球がすべて点灯するか調べています。
まずはスイッチのON/OFFパターンのループです。
そのON/OFFパターンに対して電球jが点灯するか調べます。
電球jに対して、スイッチのループもまわします。
このとき、スイッチのON/OFFパターンからスイッチがONしているかif文で確認しています。
スイッチがONしており、電球mにつながっていたらnum_onを1増加させます。
スイッチのループが抜けたら2で割った余りをpと比較します。
もしpと異なっていたらすべての電球を点灯させることはできないのでcanフラグを0にします。
電球のループを抜けた後もcanフラグが1のままなら電球はすべて点灯していることになりますので、ans変数を1増加させます。
この3重ループを抜けたあとに出力すればACでした。
bit全探索編は正直難しくここまでしか理解できませんでした。
内容を理解出来たら順次追記していきます。
初中級者が解くべき過去問精選100 問の記事をまとめたページはこちら
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